2006年08月25日

人情歌物語

(8月25日 記)
周五郎の小説をどうやってオペラにしたのですか? というご質問が多く寄せられる。ごもっともである。まだ誰も手を付けなかった一人で9役を演じるモノオペラ化だから!

原作「嘘アつかねえ」をオペラ「松」に、そして「ほたる放生」をオペラ「お秋」にした。爪に灯をともして溜めた小銭で、うら寂れた安屋台で「いつもの」と呼ぶ水で薄めた安酒を煽り、その日を生きる日雇い人足の松が、かかあは薪ざっぽうで打ち据えるのが俺の式だ!と大嘘をついているのがばれる真冬の噺。そして江戸の果ての廓の安女郎お秋が、入れあげたひもに裏切られ、剃刀を懐にほたる池で殺そうとするときに、男の真心を知る真夏の噺。共に周五郎ならではの底辺に生きる男と女の人情歌物語。

周五郎作品初めてのオペラ化。雪が降り、稲妻が光り雷鳴が鳴りーー。日本語で歌い演じるモノオペラ、まずは見てはお帰りのお楽しみと言うことで!!
posted by opera-okamura at 21:29| Comment(0) | 日記

2006年08月20日

雨に祟られたマダマ バタフライ

(8月20日 記)
イタリアで野外オペラフェステイヴァルが夏に盛んなのは、夏の休暇に世界中からの客を野外の大劇場に集めて、オペラ宗主国たる威容を示すためである。そこには客が多く入れば入場料収入が多いから、良い歌手を集めることが出来る。

だがそこには前提として、夏のイタリアでは雨が降らないという前提条件がある。日本でやったら連日天を仰いで心配し続けねばならないだろう。

ところが、僕が観た8月13日のヴェローナ、古代闘技場跡の「アイーダ」は最後の幕を残して驟雨到来! そして終演。そして何と、17日のトーレ デル ラーゴの湖畔大劇場での「マダマ バタフライ」は第二幕の途中で又もや驟雨、終演。共に、雨がかかると楽器が破壊される弦楽器奏者が真っ先に引き上げた。

かくも悪運続きに驚くよりも更なる驚きは、堺シテイオペラという、日本の地方オペラ団が涙ぐましい努力で80名も自費で来演し、駐イタリア日本大使もローマからこのプッチーニ野外オペラフェステイヴァルに来て、初めての純日本舞台に目を洗われていた観客とイタリアのテレビ、一般紙の記者たちがいるのに、日本のプレス関係者が殆ど居なかったことだ!
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2006年08月10日

注射1本に2時間

(8月10日 記)
明朝、成田からミラノに向かう前の日のくそ忙しい最中に、近くの病院で、たった1本の注射を打って貰うのに2時間待った!おかげで2つのアポをキャンセル!!

 2時間待ったあげくの注射は看護婦さんがやり、たったの2分! 何でこんな不効率な無駄なことをやるのか?! 日本式――いやアメリカ式に金に換算すれば、その全国的なロスはウン億?! 厚生省のお達しだそうで、注射1本も医者の監査のもとにやらねば、医療ミスが起こったら、その病院が、被害者に金を払い、マスコミに書かれーーー。

 看護婦さんが患者に問診をして、不都合と思ったら医者に相談すれば、医者に診て貰うまでのウン時間が省けるではないか!医療行政よ!指弾されるのを恐れてウン億を失う無かれ!!
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2006年08月06日

興毅君 肩を張るな!

(8月6日 記)
亀田興毅さん、いや、まだ未成年だ、興毅君、そんなに肩を張って生きていくのを止めなよ!そうすると楽になるぜ!

君はやっと、本当にかろうじて世界チャンピオンになった。君が、そしてお父さんが豪語していたように、いとも簡単にチャンピオンベルトを取れなくて、その意味ではよく頑張ったし、かえって偉い!よくやった!でも日本人の常で、世界の壁にぶつかるともろくなる。本当に手に汗を握って見ていたが、君のビッグマウスとは裏腹に顔はこわばっていたし、最後は勝ったのに、負けたように泣いて、「お父さんのトレーニングが本当だと証明できてよかった!」とお父さんと抱き合って泣いたじゃないか!あの無邪気な顔をいつもしていれないかい!

君がランダエタの挑戦を受け、リターンマッチで勝つことを祈っている。でも通常はあの泣いたときの無邪気な、青年らしい、父想いの顔をしていた方がこれからの長い人生が楽になるぜ!「俺はただ人より殴るのがちょっと強いだけさ」と謙遜に言えるようになるのは非常に難しいが、いつかそうなることを祈ってるよ、同じように人前でモノをやる先輩として! それこそ本当のチャンピオンが言える言葉だ!
posted by opera-okamura at 00:19| Comment(0) | 日記