2008年11月27日

オペラの将来は?

ミュージカルが、少なくとも興行の面では、オペラを劇場の王座から引きずり下ろしてすでに久しい。歌、踊り、芝居を分業でやってきたオペラに替わり、オペラの声を持たなくともマイクがそれを補い、ミュージカル役者という3つをひとりでこなす、1日2回の連続興行にも耐えるイチローのようなオールラウンド・プレイヤーと、拡声器のおかげで楽員数をオペラより一桁落とした楽団。何よりも、大衆の心を掴む台本と作曲の、当たりさえすれば大金の代償を得ることの出来る興行システムのブロードウエイやウエストエンドでの確率で、そしてこれはオペラにも共通する、近代技術使用で舞台転換を早くし、照明をより効果的にし、資本主義に乗ったミュージカルは、古典の匂いふんぷんたるオペラを凌駕している。ーーではオペラに将来はないのか?ーーこの質問を僕は、12月14日、16:00〜17:30のオペラクラス第10回「オペラとマイク」で聴衆に投げかけたい。心ある方のご来場を期待する。(会場:ヤマハ・リフラプラス新宿 03−3354−0020。JR新宿駅、新南口1分)
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2008年11月23日

新春の集い

僕が芸術総監督を務めるNPOみんなのオペラは、発足以来、江東区文化センターとテイアラこうとうで、「マダマ バタフライ」「魔笛」「松とお秋」の3つのオペラを創ってきた。長崎を舞台とするバタフライ、何時とも何処とも解らない国での物語魔笛、江戸下町の人情噺「松とお秋」、といずれも日本での上演に最も相応しいオペラだ。だから江東区は我々のフランチャイズである。そこで今年の、NPOのサロン会員が皆で集まる「新春の集い」を東陽町のイースト21でやる。このホテルはオークラ・リゾートと名前が付いているように、オークラの運営で、僕はここをよく使用させて頂いている。今年は誰でもが楽しめる日本の歌ばかりで、伊藤康英・ピアノで歌う。その席でつい先日決まったばかりの「マダマ バタフライ」をプッチーニの世界の本場、プッチーニ・フェステイヴァルで上演する企画の詳細を発表し、会員の皆様からご意見を伺い、肩の凝らない懇親の場とする。ーーー会員(8000円)以外でも(一般・10,000円)、何方でもご参加頂けるのでお早めにNPO事務局(本ホームページ内に詳細あり)にお申し込み下さい。14:30時のウエルカムドリンク、15時開宴です。
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2008年11月19日

望遠の富士山

本日は終日快晴。僕の家は駒沢オリンピック公園前の246号/3号高速道の反対側のマンションの最上階、10階。家内は秋の陽光を利用して早速洗濯物干しをする。「いらししゃい、富士山が綺麗よ!」。狭いベランダに出て246号道路の上を遙かに望むと、真っ白に雪をかぶった頭に雲をたなびかせて、見慣れた富士山の秀麗な姿が見えた。ここに既に約30年近く住み、初めて見る富士山。実は、山中湖を挟み僕は富士を眼前に望む丘の上に山荘を持って、既にこれも30年近くになっている。東名高速道を使い約1時間半で着く場所だが、もしも望遠鏡で見れば、この東京の我が家から、山中湖で見ると同じ富士山を見れたはずだ。ということを、30年も経って初めて発見した僕は誠に迂闊だった。灯台、足下暗し!
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2008年11月12日

ビル・ゲイツ

先日、五井平和財団主催の世界の平和への貢献のためのシンポジウム/講演会があり、その後で、ビル・ゲイツさんと会話を交わすことが出来た。明石さんが、ハーバードの最も成績のよいドロップアウト(退学者)とユーモア交じりに、同じハーバード卒のオバマ次期大統領をも例に挙げ、彼の成功を讃えた後のパーテイで、弱冠57歳で世界の大富豪となった彼は気さくに==「産業革命」の端緒をつけた人物の名前は歴史に残らなかったが、IT革命の端緒は貴方がつけた、と自負なさるかと聞いたら、他にもいるが自分もその一人だと認めた。芸術をコンピューターは想像することが出来るようになるか、との問いには、解らないが、可能性はある、との答え==彼はその朝、自家用機で家族と共に来日し、その夜、アメリカに帰っていった。
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2008年11月06日

三度笠の富士の湯あみ

ここは山中湖湯あみ。今日の富士は頂上の上に平たい板が乗りまるで三度笠を被ったよう。雲のなせる業だ。僕達夫婦の散歩道は湖畔の自動車道に並行する歩道。細い自動車道路の脇に車が止り、人々は三脚とカメラを片手に、車のト切れを見澄まして歩道に降り、三度笠の富士山にカメラを向ける。もうすぐ三度笠の真上、つまり富士山の頭の上に乗った太陽が沈むのだ。僕らは歩く。絶好の日没を見守りながら。陽光は富士の頭頂から山中湖に帯のような輝きを落とし、その先には白鳥たちが岸辺を泳ぐ。富士山の裾野からは湯気が立つている。湖に向かい大きなあぐらをかいた三度笠の富士が湯浴みをしているようだ。歩くうちに陽は沈みゆく。湖の陽の帯は消えてゆき、三度笠が頭の後ろからの陽光の照明を浴びて浮き上がる。壮大な富士山の夕べの風景だ。
posted by opera-okamura at 22:10| Comment(0) | 日記