2008年12月30日

揺れる車社会

NHK・BS・TVで北海道のオートバイ紀行をやっている。どこまでも真っ直ぐな舗装道路を飛ばしている。その昔、林業盛んなりし頃の鉄道は廃止され、今は車がその替わりをしている。こういう所では車は絶対の必需品だ。一方、東京都内の我がマンションの前は、地下鉄の上に片道3車線の国道、そして、そのまた上を片道2車線の高速3号線が、これも真っ直ぐに富士山の方に向かって続いている。真っ直ぐなのは車のスピードを保つため。地下鉄の上を2重に車が、広いスペースを占領して、1台の中に殆どが1人か2人の人がビュンビュン飛ばしていく。北海道の広野と都内の移動では、車道を考えると何と異なる移動費用がかかっていることか!!ーー人類が都市に集まりだしたのは紀元千年頃から。18世紀から始まった産業革命で、都市は飛躍的に肥大した。そして、20世紀に始まり僅か1世紀を経た現在、危機に瀕し始めている自動車社会は、都市・対・平野、先進国・対・発展途上国、のひどい需要アンバランスの上で環境を破壊しながら、人間の欲望につれて揺れている。ーー来年はどんな展開になるのか?ーー皆さん、1月18日(日)の「新春の集い」でお逢いしましょう。お申し込みは、4日から仕事を始めるNPOみんなのオペラみんなのオペラ事務局、048−837−7056へ!謹賀新春。
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2008年12月25日

菩提樹を歌った少女

小学校6年生男女40名。この子達に僕は過酷な宿題を課した。旋律のみを書いた一枚の楽譜を皆に渡し、それに、白版にドイツ語で書いたシューベルトの「菩提樹」の詩を書き写させ、原語ドイツ語の詩とその邦訳した紙を渡し、皆の前で僕が歌いそれを全員に渡したICレコーダーに録音させ、明日までにそれを聴いて暗譜するように命じたのである。NHK・TV「課外授業、ようこそ先輩」、数日前、北海道教育大学付属札幌小学校6年1組。窓外に雪の降る「冬の旅」の中の「菩提樹」を主題とした授業には誠に相応しいお膳立てのなかだった。彼等のなかの多くはこの割り込んできた僕の課外授業が終わると塾に行き、帰宅して寝るのは22時頃。起床が06時頃らしいから、08:30時からの僕の2日目の授業までに暗譜するためには、寝る時間を削り、初めて見聞きしたドイツ語と格闘せねばならない!!ーー「お早う。宿題を暗譜しましたか?」。翌朝、身じろぎもしないで僕を見つめる子供達に僕は内心ためらいながら尋ねた。「ーーーー」。全員、粛として声がない。「誰も居ないのか!−−じゃ、楽譜を見ても良いから、歌える人?」。一瞬の間ののち、眼鏡をかけた一番小さな少女がおずおずと、手を挙げた。僕はピアノの前をしめした。彼女は楽譜を片手に肩をつぼめてピアノの前に立った。ピアニストが前奏を省略して、歌の少し前から弾いた「Am Brunnen vor dem Tore−−]。皆が固唾を呑んだ。眼鏡の億の眼を見開いて楽譜を追いながら、その子は見事に、「冬の旅」第5曲の「菩提樹」を歌った。不覚にも涙が出た。そしてその子の小さな額に口づけをした。その子は嬉しそうにお辞儀をして自分の席に戻った。ーーそれから堰を切ったように、子供達全員がピアノの前に出てきて歌った。65年前にこの小学校を出た老先輩の僕は、この上なく満足だった。ーーー来年2月8日(日)13:05時、NHK総合TVでの放映である。
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2008年12月15日

新春の集い

僕が芸術総監督と副理事長を務めるNPOみんなのオペラには、オペラを大衆化し、首都圏以外の地方、ひいては国外にオペラを出前する目的で設立され、8年経った。昨年から正月と9月に、その活動にご賛成いただいた約200名のサロン会員の方々の親睦と、その増強を目的として、全員が集え、意見を交換し、親睦を図るパーテイを開催している。昨年正月はホテル・ニューオータニ、9月は磐梯熱海のリゾートホテル・プルミエーレ箕輪でおこなった。今年の正月は1月18日(日)15時から18時まで(14:30時ウエルカムドリンク開始)、江東区のオークラ系リゾートホテル、イースト21でおこなう。ーー僕が歌う約1時間のミニコンサート、オークラのサービスでのフリードリンクとカナッペ、誰でも参加できる音楽の遊びやゲーム、イタリア公演やオーデイション、シンポジウム、今年の本公演などの今後のイヴェント予定の発表などを和気藹々とおこないたいと思ってます。会員8000円、一般10,000円で12歳以上の方ならどなたでもご参加できます。ちょっとお洒落な服装で是非おいでください。!
(B100名になったら締め切らしていただきます。なお、上記目的にご賛同くださる方なら誰でも会員になれ、初年度3000円、次年度からは5000円。主催公演や出版物の3割引などいろいろな特典があります。
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2008年12月06日

テレビの試食はみな美味い

開高健お気に入りの蟹丼、11.000円なるものがテレビで放映されていた。大きなどんぶりに熱々のご飯を入れ、その上に蟹のほぐした身をどっさりのっけ、醤油をかけて食べるのだそうで、作家・開高健はたらふく蟹を食べて、最後にこれを皆で分けて食べたそうだ。美味そうだが、僕ならこんな蟹の食べ方はしない。たらふく蟹を食べた後で、最後に又蟹! これはあくまで開高健、流儀の食べ方。ーー越後の食の食べ歩き番組のようだが、この頃なぜか食べ物のテレビ放映が目につく。そのレポーターはいつも若者たち。僕のような後期高齢者が観ると、どうせまだ舌の経験の浅い者たちだろうから、と思って、その美味の程を疑ってしまう。昔、演出家の和田勉が食べ物番組に若者達に混じって出ていたことがあったが、若者たちの美味い美味いの連発の中で、全く無言で食べていた表情がひときわ目立った。彼の表情が本当に美味いかどうかを如実に語っていた。ーーテレビの試食を全て美味くしないことが、プロデユーサーの課題だろう。
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