2009年10月26日

目の輝き

昨日、78歳になった。奇しくも札幌付属小学校の同期会があり、60数年ぶりに昔、藻岩山の麓で手をつないだガキ仲間と邂逅、ハピー、バースデー!を歌ってもらった。その替わりに、今度はお前が歌えというのを、メシが腹に入ってしまうと歌は歌えないものなんだとか、何とか誤魔化して、この2月に放映されたNHK総合TV「課外授業」の報告をした。あの”ようこそ先輩”という番組で、まさに60ウン歳年下の札幌付属小学校の可愛い後輩たちに、このおじいちゃん先輩は、この子供たちなら難題を課しても大丈夫だな、と踏んだ僕は、原語・ドイツ語でシューベルトの「菩提樹」を1晩で学んで歌わせたのだった!東京の先輩たちはまさにあのテレビでの後輩たちのように、老いた目を輝かせながら話しを聴いてくれた。そして口々に言った。「あの頃は我々の目も輝いていたよ、なー!」
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2009年10月18日

野村は解雇されたのではない

楽天の野村監督が解雇された、とのニュースで日本中が沸きかえっている。まかり間違えると日本シリーズに登場かもしれない、という強くなった楽天の牽引車は野村監督なのだろう。それが、よりによってこの大事な時期に球団から解雇通告とは!というのが世論だ。野村も言う。日本独自の文化を無視して、この時期に解雇通告とは!私の胸のうちは涙です!−−しかし、野村と楽天との契約は昨年にあと一年延長され、今年のシーズン切れで、無効になるのではないか!ならば、彼は解雇されたのではなく、契約が延長されなかったのだ。あえて言うならば、予定通り契約の解約であり、次の契約が無かっただけだ。通告の時期が悪かったのだ。−−僕は契約で生きてきた。オーストリア・リンツでは最初一年の専属契約を二年延長し三年、次の契約更改交渉を待たずに、ドイツのキール歌劇場と二年の契約。そして更改交渉を待たずにケルン歌劇場と三年契約。そして更改を何回かして、トータル八年間をケルンで歌い、又も交渉を待たずに日本のテレビ局と一年の番組出演契約を交わして帰国した。契約更改というのは、向こうで歌う歌手にとり、それが専属であろうと、客演であろう
と、生活を左右する重大事だ。合唱団やオーケストラは団体公協約があり、健康上問題があるか違法行為を犯さない限り、劇場側は定年まで契約を続けねばならない。だがソリストは違う。芸術上の問題だけでなく、総監督やGMD(音楽総監督)との人間関係で更改が左右されることは往々にしてある。だから更改交渉に臨むことは大変なことで、出来ることなら、交渉前に身の振り方を決めたいのだ。ケルンのような大都市はいいのだが、リンツやキールの如き小都市では、特に僕のように目立つ異国歌手が主役バスを歌い続けることは、劇場としては始めは珍しくて歓迎なのだが、長くなるとマンネリになり客数を減らすと考えるのだ。ーーー向こうで歌っていた頃を振り返り、僕は野村さんに言いたい。確かに劇場側の通告の時期は悪いし、今年の楽天を見れば、よしギャラが高額でも続けてほしいのはフアンの人情だろう。だが、貴方は解雇されたのではない。次の契約は無いだけなのだ。
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2009年10月09日

シンポジウム「日本文化と”マダマ バタフライ”

先月末から目覚しくイタリアプッチーニフェステイヴァル財団とのやりとりをした。メールで、電話で。2011年夏のオペラ「マダマ バタフライ」の共催上演の条件詰めである。日本を世界に紹介すること、万人の外交官以上の力があっただろう長崎を舞台としたこの名作には、台詞とト書きに11ヶ所の日本の習慣、宗教、固有名詞の誤認があり、百年前のスカラ座での初演以来ずーっと世界中で続けられてきた。今年1月の、この日本の新国立劇場でもである!我々の税金が使われての上演に日本を間違えたままの上演がおこなわれてはたまらない。文化を世界に発信すること、製品の発信にくらべ誠にお粗末なわが国の現状も考察することになるだろうシンポジウム「日本文化と”マダマ バタフライ”」を、ドナルド・キーン、立花隆、フランコモレッテイ(イタリア・プッチーにフェステイヴァル総監督)、小倉和夫(国際交流基金理事長、青山学院大学特別招聘教授)のオペラの関係3国のパネリスト、小生の日本誤認提示と司会で、10月31日(土)14:00(開場13:30)で九段のイタリア文化会館アニエリホールでおこないます。一般3000円。NPOみんなの
オペラサロン会員、イタリア文化会館語学研修生、日伊協会会員2500円。全自由席。同時通訳付き。このホームページのトップ頁に’11年のイタリア公演、来年5月末の出演者選考オーデイションと共に詳細が出ております。
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