2010年08月30日

オペラは金くい虫

ツイッターにも書いたが、ポンキエッリのオペラ「ジョコンダ」を昨日、新宿文化会館で観てきた。もう10年も前になるだろうか、同じオペラ団のものとは到底思えないような良い出来栄えだった。残念だったのはヴェネツイアを舞台にしたものだ、ということが皆目解らない舞台装置。あの頃はオペラが一番盛んな時期(1876年スカラ座初演)。産業革命の成果が現れ、人々は知っている、まだ知らない、土地に憧れた。そういう欲望を舞台を観て癒すのもオペラの効用の一つだった。椿姫がパリ、アイーダがエジプト、蝶々夫人が長崎、のように、ジオコンダはかって地中海の覇者だった、La Serenissima Veneziaーー晴朗きわまりなきヴェネツイアでの物語である。たった2回の公演が終わればバラしてしまう運命にある装置に大金をかけられないから、全幕を一杯装置で通せざるを得なかったのだろうが、ーーオペラは金くい虫である!! 
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2010年08月25日

無題

山荘に籠って居た僕は、NHK景山解説副委員長が自殺した、というニュースを昨日初めて知った。彼は早大政経新聞学科、そしてグリークラブの後輩である。日曜討論の司会で、いつもに比べていやに元気がないな、と感じていた後のことだった。日本政治の仕組みや、これからの展望を彼から教示してもらった歌うたいの先輩は、深く後輩に頭を下げたものである。事情は皆目わからないが、ご冥福を祈るや切である。
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2010年08月19日

古関祐而・先生

NHKのスタジオ。大きなハモンドオルガンに座り、両手で鍵盤を押さえ、両足はペダルを踏んで、そして口では僕ら2人にしきりと弾いてる即興の説明をしてくれたのは、亡き古関祐而。僕ら2人とは藤山一郎と僕。あのとき僕は東京放送合唱団員のコーラスボーイ。名声赫々たる、古関、藤山、両大先生と3人だけで音楽談義を出来る身分では全くなかった!とつとつとした口調で弾きながら熱っぽく語る古関大先生。ときどき口を挟む藤山先生。ただ感嘆詩が口をついて出る僕。たった10分ほど、何かの録音の合間だったと思う。もう半世紀も前のこと。ーー「昼の憩い」「ラジオ名作劇場」の不滅のテーマ音楽。何処で聞いても僕の耳を惹き付け、憩わしてくれる、ラベルにも匹敵するあの和洋融和のメロデイとハーモニー。聴くたびにあのスタジオでの古関先生奏でるハモンドオルガンを思い出すのである。−−どうして僕があのスタジオに居ることを許されたのか?しいて理由を求めるならば、藤山一郎が慶応、僕が早稲田の出身で、古関先生は「紺碧の空」と「我ぞ覇者」、という早慶の応援歌を作曲されていた、ということしか考えられない。そういえば、その後ローマに留学
していた僕は、光栄なことに古関祐而先生ご夫妻の案内役を仰せつかったのである。
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2010年08月13日

カストラート

「先輩、ツイッターはどうなっちゃってるんデスか?フォロアーが待っているのに」「それはどういうことだい?」「参っちゃうなー。−−折角始めたのですから続けてくださいよ!」大学の後輩が苦笑いする。「やり方を東京に置いて来たので帰ったら続けるからーー」−−実はNTT東日本リモートサポートの担当女性の丁寧なツイッター指導要綱は東京のパソコンの中に閉まったままなのである! 20日まで帰京しないので、ツイッターの続きはその後になります!!すみません。−−で、8月22日(日)15:45時開場・16:00〜17:30のオペラクラス「オペラとセックス」でお逢いしましょう。少年に去勢手術を施し、男でも女でもない人口の歌手カストラートを作り、彼等(彼女等?)にオペラが200年間占領されたお話を、名画「カストラート」を観ながらご説明します。終わったら参加の皆様と天国の天丼でも食べに行きませんか!あの極く近くの銀座通りを見下ろす、JIADS歯科研修所、銀座6丁目9−8銀座UKビル6階でやってます。一般3500円、NPOみんなのオペラサロン会員2500円です。お問合せ:TEL/FAX:03-3994-3552
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2010年08月05日

オペラとセックス

人間はわが身に照らして、他人の能力に感嘆する。とてもじゃないがイチローのようには走打投できない、浅田真央ちゃんのようには滑れない。だから彼らの美技に喝采する。皆が皆野球をやらないしスケートもしないのに、それでも我を忘れてテレビ画面に見入る。ところが歌は誰でもが、上手い下手は別として、歌うことができるのだ。だからアイドル達は若い客たちと同じくらいの歌の能力で、キャーキャー騒がれる。イチロー、真央ちゃんとは全く違う、同じ土俵の恰好のいい同年輩の同じような声に喝采することで憂さをはらすのだ。だが、テレビも東京ドームもないその昔。大量の同年輩と憂さを晴らす場がないその昔。オペラが始まってほんの二百年間ほど。声変わり直前の男の子に手術を施して、男とでも女でもない、カストラートという人工の歌手が、自分たちとは全く違った声を、そしてむちゃくちゃにトレーニングされた驚異的な声で、人々の大喝采をあびた時代があった。バロック時代に咲いた歌のあだ花、カストラート。ーーその話をお聴きになりたかったなら、8月22日午後4時から5時半まで銀座のど真ん中での僕のオペラクラス「オペラとセックス」においでください。DVDをかけながらお話します。−−問い合わせ Tel/Fax:03−3994−3552。
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