2012年03月05日

先をこされなくてよかった!=3月5日 記

 11ヶ所の日本を誤認している歌詞が原作台本(パリ版)に存在することを僕は発見し、日本人として絶対に訂正する必要を感じ、昨年8月のイタリア
公演でそのうちの2箇所を訂正した。長崎を舞台としたプッチーニ作曲のオペラ「マダマ バタフライ」のことである。公演はプッチーニフェステイヴァル財団
との共催で、日本側は僕が芸術総監督を務めるNPOみんなのオペラ。財団の総監督と僕が審査して東京のイタリア文化会館でのオーデイションで選んだ
蝶々さん、すずき、ごろー、芸者9名、そして、舞台、和風衣裳はみな日本から持ち込んでの上演。訂正は2箇所だけしかできなかったのに、いたりあでの
評判は、初めて正しいオペラ蝶々夫人が上演された、と、大新聞ラ・プブリカをはじめ全ての批評が大賛辞を呈し、財団は僕に、演出家としてはウデイ
アーレンに次いで二人目のプッチーニ賞をくれた。日本人の目に映るバタフライ上演の視覚的な非日本的ないい加減さは、向こうの人々もうすうす感ずい
ていたのだろう。
 今夏はプッチーニフェステイヴァル財団の招聘で7・8月に4回再演をすることになっている。著作権継承者、プッチーニの孫娘のシモネッタさんが首を縦
に振らない限り、あと9か所の訂正は不可能なので、日本人にとり、例えば、蝶々さんの叔父の僧侶が「カミサルンダシーコ」−−猿田彦の神のことらしい
ーーと実の姪・蝶々を「蝶々さーん!」とさん付けで面罵するなどが、如何に不当であるかをもういちど理を尽くして説明する積りである。
 それにしても、韓国、台湾など日本語を理解する外国の人々に先に改訂されてしまわなくてよかった!財団事務所で打ち合わせをやっているとき、何度
か韓国の人とすれ違ったことがある。ーー間違いは誰が糺してもかまわない。ーーしかし、それが日本人としての偽らない思いである!!
posted by opera-okamura at 12:58| Comment(0) | 日記
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