2011年03月18日

天災に強い人

小野さんは日本点字図書館の職員である。日本点字図書館ー日点ーは、目の不自由な人たちの為の日本最大の点字、録音物の図書館で、高田馬場駅の近くにある。小野さんは言う。「3月11日の、地震の後。電車が止まってしまって、人々が右往左往しているときに、白い杖をもった目の不自由な人たちが泰然と日点に集ってきて、夜を賑やかに話し合いながら過ごしてましたよ。〜〜天災がおこったようなとき、僕たち職員だって普段の心構えで、すぐに不幸な方々をお世話できるのだからーー我々の出番がきましたねー!!」〜〜なるほど、こういうぶうに考える人は幸せだし、強い!
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2011年03月09日

歌の根源

ラジオ深夜便は04時台。トイレに起きた朝はほぼ1時間。僕はこの時間の話を楽しみにしている。先日、作曲家の新実徳英さんが彼の歌集「白い歌、青い歌」の中の1曲を此の時間に呈示していた。まず流したのは、老人たちによる混声合唱。曲名は忘れたが、声の張りが失われ、テンポが遅く、音程も乱れ、決して良い演奏ではない。全国放送に出すようなものではない。次は同じ混声合唱曲を今度は若者たちの演奏で。今度はテンポも引き締り、音程も良くなり、素人声ながら声も若者らしい張りが出てきて、これならまあ、詩人・谷川厳さんとのコンビで53曲も創り有名になったという「白・青」????「白い歌、青い歌」のことーーの名に恥じないものだった。何故、最初の老人合唱を出したのだろう?ーー「実は、ある高名な老作曲家にこの歌曲集の録音をお聞きいただいたら、いやー、何とも退屈なものを聴かしてもらったよ」と言って、録音物を返して戴きました。僕はそこで口に出かかったのです。この曲集には人に聴いていただくために創ったものと、自分で歌う為に作曲したものがあるのです。と」????なるほど。老人による演奏は自分たちで楽しんで歌う為だったのだ。若者たちの演奏と比較するためにラジオ深夜便で流したのだ。そう僕は考えハッとした。僕はいつも人に聴いて戴くためだけに歌っている。商売とはいえ、歌の根源は、心のままに、自分のために歌うことにあるのに!!ーーでも、本当に心の底から歌を吐きだすとき、それは少々不味くとも、トレーニングされてなくても、聴く人の心を捕えるものがあるのも事実なのだ!!!
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2011年03月01日

おらの息子の地で赤い

息子を戦争で無くしたおばあさんが、恍惚の状態になっても歌っていたそうだ。「日本の国旗はなぜ赤い。おらの息子の血で赤い」。ーー日の丸はシンプルだな。日の丸は目立つな。日の丸は懐かしいな。日の丸は赤いな。日の丸は懐かしいな。日の丸はいいな。日の丸は日本の印だな。日の丸が立つと涙が出るな!日の丸も日本人だな!
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2011年02月23日

風光明媚な劇場の環境

今年8月に3回、新国際版「マダマ バタフライ」世界初演をやるプッチーニ・フェステイヴァルの湖畔野外劇場のある町はトッレ・デル・ラーゴという人口およそ1万人程の、斜塔で有名なピサと夏のリゾート地ヴィアレッジヨの間に在る、少町である。湖畔劇場は3200席で、例年北ヨーロッパの人々で埋まるから、フェステイヴァル期間中は町は3割程の人々を飲みこんで、大蛇の腹のように膨れ上がる。僕らの28名のキャスト・スタッフの泊まる宿は、バタフライホテルと称し、劇場から徒歩3分といいう最高の所にあるから、とっくに満員。バスで1時間ほど行けばフィレンツエ、そしてプッチーニの生地ルッカなどのあるトスカーナ地方の風光明媚な場所に来る方々は、早く民宿や、近隣の町にインターネットでねぐらを探されることをお勧めする。
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2011年02月17日

桜花とオペラ「マダマ バタフライ」

 花は桜木、人は武士。この句を読むまでも無く、日本人なら誰でも、桜こそ日本を代表する花だと言うだろう。一か月をかけて南から国を縦断し、それが国中のニュースとなる国を僕は他に知らない。オペラ「マダマ バタフライ」を舞台化するとき、僕は桜をフルに使用することをまず考えた。15歳で恋に落ちて結婚し夫は帰国し、3年間待ちに待ったあげく裏切られたことを悟り自らの命を絶った薄倖の蝶々さん。彼女の悲劇はたった1週間の満開を終え潔く散る桜で表現するのが相応しい。????近々、このホームページのトップページに、川口直次・氏の、満開の桜を飾った舞台ミニチュアの写真を掲載する積りである。皆様のご高覧に供したい。
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2011年02月12日

シンプル イズ ザ ベスト

讃岐のうどん、それも、素うどんをあっさりした昆布だしのだけで食べるのが僕は、いや、恐らく日本人の誰もが好きだろう。あの味は世界中で他に知らない。ーーだが似た味ならある。????ローマのメイン通りの一つ、ヴェネト通りの或るホテルで、その昔、僕は「アリオ、オリオ、ペペロンチーノ」を注文した。「30分お待ちください」ウエーターはうやうやしく、遠慮がちに答えた。街路を行きかう多彩な人々を見あきはじめたとき、その出来たてのパスタは先程のウエーターの手袋をはめた両手に捧げられて運ばれてきた。アリオ=にんにく、オリオ=オリ??ヴ油、ペペロンチーノ=唐辛子。最もシンプルなパスタ、素の讃岐うどんである。それはにんにくも唐辛子も、みな取り外され、僅かに上等なオリーブ油が、そして辛みとにんにくの味が絡み合った、それまで一度も食べたことのない味だった。ーーシンプル イズ ザ ベスト!バット デイッフィカルト!それは歌にも言えることである。
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2011年02月02日

高層マンションでのエレベーターのリニューアル

僕は10階建てのマンションの最上階に住んでいる。各階に4??6戸の住人はマンション全てで50数名である。築後30年あまりのこのマンションのエレベーターは1機しかないが、そろそろリニューアルの時を迎えたそうだ。それで毎期ごとに変わる持ち回り交代の理事と理事長たちが住人の総会の招集をかけ、委任状も集めて、総会を成立させてこのエレベーターのリニューアルを過半数の多数決で成立させてしまった。その結果が何と10日間の連続エレベーター停止での工事とあいなった。すると僕は毎日地上10階まで階段をえっちらおっちら登り降りをせねばならないことになる。当然他の住人も多かれ少なかれ、連日えっちらおっちらをやらねばならない。腰の骨を手術して、タクシーで通院をしている方もいるのだが、彼にとってそれは不可能なことだろう。数歩を杖にすがって歩くのに亀のごとく歩くのだから。だから、過半数の多数決で決するのには全く適さないリニューアルなのだ。一人でも生活権を脅かされる人がいるなら、その人の言い分を立てるのが筋である!そもそも高層マンションに1機しかエレベーターがない場合に、10日間連続止めねばならない工事が付帯してくること自体がおかしいのだ。ーー我が国に高層住宅というものが入ってきたのは終戦の後。つまり戦後65年を過ぎ、日本人は今、マンションの持つ現実と向き合い始めたのである。
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2011年01月27日

無題

女性の着物をきちんと着るには、襦袢、腰紐、足袋、草履、と種々の付属物が必要なことは、着物を着たことのない外人は解らない。日本人だって僕のような外国生活の長い男性には解らないことである。なのに、イタリア人だけの合唱団に着せて、長崎を舞台とするオペラで、主人公、蝶々さんの親戚の女性たちを演じさせようというのが、今夏8月の「新国際版マダマ・バタフライ世界初演」3回公演である。勿論、着物着付けのプロを連れていくが、初めて手に取る本物の着物を着せるときを思うと、気がおかしくなる。正しくした日本誤認歌詞を歌わせるのより、遥かに難しいだろう!!ああ、天裕を願うことしきりなり!
posted by opera-okamura at 22:06| Comment(0) | 日記